プチ・スラム街ディンデーンの団地でバンコクDQNにカラまれたの巻

隊員O101氏はバンコクに5年以上も住んでいる。ボクと知り合う前から50代のおじさんと組み、名もない探検家としてバンコクの各地を探検していたのでした。

O101「隊長、今日はどこを探検しましょうか?」
深夜0時過ぎまで、我が家でビアラオを飲んで男2人で引きこもっていました。深夜探検は我々の業務、行けねばならぬ。
ボク「超ローカルでも探検してみないか?」
「ディンデーン地区に団地にある飲み屋でも行ってみませんか?」
「いいね!でもよく知ってるね、そんな場所・・・凄い新鮮だね。行ってみよう!」

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ボク「いまから行くローカルエリアの住所わかってるの?」
O101「ディンデーンで大丈夫ですよ。」
タクシーを止めて
「パイ ディンデーン」
ディンデーン区ラチャダー地区の正式な呼び方です。大きなエリアを指すのですが・・・それでもタクシー運転手問題なく乗せてくれました。

O101氏が運転手に「リオクワー(เลี้ยวขวา = 右を曲がって)、リオサーイ(เลี้ยวซ้าย = 左を曲がって)、トロンパーイ(ตรงไป = まっすぐ行って)」と指示をして、到着したのが小汚い屋台や食堂が並ぶ団地エリア内でした。

「ここスラム街っぽくない?」

「しれに近い場所ではあります。遅い時間だから周りのお店が閉まってますから寂しい感じします。」
日本でも団地付近はヤバいところありますよね。
「やってた、やってた!セブンイレブンの前にある、あそこの店です。」
「開いててよかった♪」

店に入りました。
店には、中学生?高校生?くらいの若者が5人いました。我々を不思議そうに見ています。
「店の経営者変わっちゃったみたいですね。」
「そう・・・ちょい危ない感じしない?あのガキども?」
「そうですね。この辺の団地に住むタイ人しか来ないから、珍しいんじゃないですか?」

とりあえずオーダーしました。
英語も通じません。メニューはタイ語、読めないとわかった店員は写真付きのタイ語メニューを持ってきました。タイウイスキーのセンソン小瓶、ソーダ、料理はヤムプラムッ(イカのサラダ)とパッパクブン(空芯菜炒め)。

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パッパクブン( ผัดผักบุ้ง = 空芯菜炒め)

「よくこんな場所来たね?」

「4年5年前ですか、おじさんに連れられて来たんですよ。なぜおじさんがココを知っていたかは不明なんですが」
「おじさんはタイ語話すの?」
「英語もタイ語も話せませんよ。ボディーランゲージですねw」
「でも、前の経営者は日本語が上手くて、ガイドや翻訳の仕事をしていたので、日本語で会話出来たんですよ。」

「そうなんだ。」
「こんなところでも、その彼が日本人観光客を彼のツアーでココへ連れて来ていたんですよ。」
「面白いね。我々でも来ない超ローカル地区に、観光客ツアーで来てたなんてww でも来てみたいよね、こんな場所に」 バンコクとは思えない、まったく外国人のいない場所ですね。

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田舎に長く暮らしていたボクには珍しくもない店の作りでした。でも隣の店内は公衆電話ボックスがあったり、面白過ぎて新鮮でした www

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このお店はおばさんと息子さん?の青年と2人で営業していました。
「ピー(おばさん)、彼(O101氏)は4,5年前ココによく来ていたんだよ。」

「日本語のガイドさんが居た頃でしょ?いまはいないよ。」
「彼とは親戚なの?」
「違うよ。」
どうやら、まったく違った店になってしまったようです。
「でも、店のつくりはまったく同じですよ。トイレもそのままでしたね。」

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知らない間に若者達がいなくなっていた。こんな時間にうろついているのだから、学校も行っていないのでしょう、仕事もしていないのだろうか、仲間と深夜をたむろうバンコクのDQN(不良)なのでしょうね。

仕事を終えたタイ人男性がここへ飯を食べに来ました。続いて、タイ人女性が来店。持ち帰りするおかずをオーダーして待っていました。結構、繁盛していますね。


そこへ先ほどのDQNどもがやって来ました。オーダー待ちの女性がちょいおびえる感じをみせました。その時ボクは、こいつらが地元で柄の悪いやつらなんだろうと悟りました。

店に入ってきてテーブルに座り、DQNの1人がボクをガン見しはじめました。ボクも彼の顔を見ました。普通のタイ人なら微笑むのですが、日本にいるタチの悪いDQNのようにガンくれてきてます。
ボク「なんだこいつら?
O101「あぶないですよ。タイ人のDQNは、失うものないですから・・・
タイでは人殺しても5,6年くらいで出てこれるので・・・麻薬より罪軽いですから。平気で人を刺しますよ。後、ピストルとか所持してる場合もあるので。

もう1人のDQNもボクの顔を見ている。ボクが笑顔を見せたら、ドヤ顔な笑顔も見せた。店員も彼らに丁寧な対応をしている感じにも見えました。この辺の問題児なのだろう。

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再びやって来たDQN5人組

彼らは5THB玉をテーブルで回して裏表を出して、何やら賭けをしているようだ。その後、3人が外へ出て行った。残った2人は料理を注文。彼らは別に我々に害を与えてこなかった。いったいなんだったんだろうか?

豚挽き肉入り玉子焼きを追加オーダーして、センソンを飲み干して会計、310THB。かなりローカルな安い価格でした。我々は1時間半くらいはココで楽しんでいたと思います。深夜3時前。

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カイチアオムーサップไข่เจียวหมูสับ = 豚挽肉入り玉子焼き)

店を出て、大通りであるラマ9世通りまで歩くことにしました。この時間になると、人通りはまったくない、簡易的に片付けられている様を見ると、スラムな場所なんだなと感じました。
お金くれない?
横にある公園のような空き地ような所から声がしました。先ほど店を出て行ったDQN3人でした。
ボク「金ないよ。」
DQN「なら貸してくれよ。」
「危ないやつらですね。関わるの辞めましょう。だいたい貸しても返せるのかよ。」
「金ないよ。」
「20THBでいいから?」
1人が我々の方に寄ってきました。ボクも彼らの方に向かいました。
「関わるのやめましょうよ。刺されますよ。」
「写真撮らせて?」
「OK」 
我々とDQNのコンタクトはここで終了。別に危険なことはなかったです。ただ、今後はこのような場合に遭遇したら相手にしない方がよいと思いました。

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写真上手く撮れていませんでした。真ん中にいるのが近寄ってきたDQNです。他のDQNは後ろで座ってました。

公園の周囲には2軒のセブンイレブン、その先にはお姉さま3人がいるオープンバービアがありました。そいうい意味では治安が悪くない気もするのですが・・・

我々にカラんで来たDQNども、スクンビットにいる物乞いよりは、しつこくありませでした。ただ、あのガンくれ方は普通でない。日本のDQNと同じ臭いを感じました。おそらく攻撃的な人種”バーバリアン”なのでしょう。

このディンデーンの団地周辺は屋台やお店がたくさんあります。もう少し早い時間に来れば楽しいのかもしれませんね。これに懲りずに再度訪問してみようかと思います。とくにお姉さんがいたカラオケのようなオープンバービアが気になますね

お店情報
 ローカルDQN食堂
場所:ディンデーン


bbsoi2_pointgoogleMapに”ラチャダー地区の探検スポット”を公開してます。リアル探検にご活用ください。

営業時間:17:00~03:00
料金:個別では不明
センソン小瓶1本、ソーダ大瓶2本、氷2杯、パクブン(30THB)、カイチアオムーサップ、ヤムプラムッ
合計で310THBでした。

TEXT BY 隊長 ラチャダー村岡 @bkkmidnight

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