2008年9月PK-1世界ムエタイ・スーパーウェルターチャンピオンとなった紅闘志也選手が再びムエタイでベルトを取得した!
2011年5月29日と30日、タイ国ナコンラチャシマ県シキュウ市で行われたムエタイ戦。
政治的な絡みもあるのだろうか?地元の富豪が協賛となった地元では超ビックイベントとなりました。メインは地元選手とのTTBというタイトルをかけた国際戦が行われた。
初日は紅闘志也選手が出場、2日目は赤松直樹選手(全栄会館)が出場しました。
2夜連続という田舎では珍しい興行となるが、雨が多い時期でもあり野外リングのため、開催延期日を多めにおさえているようでもある。
当初の大会開催は28日であったが、協賛でもある村長さんの急用の為1日延期になるという、とてもタイの田舎らしいマイペンライさが出てしまった。このマイペンライさは、我々日本陣営に微妙な緊迫感と緊張感を浴びせれらました。
2011年5月29日
メインイベント(第6試合目)で紅闘志也選手が登場。
相手はカセンレック・ソンブンチャイ選手。元ラジャダムナン・スタジアムとルンピニ・スタジアムのランカーで、若き頃のテーパリット・シットクウォンイム選手(元ラジャダムナン・ライト級王者)を倒している実力者である。
アゥエイでもお得意の紅ワールドを出しながら入場する。ボクは3年前にミャンマーラゥエイ戦にも一緒に同行させていただいていますが、この紅闘志也という男は緊張感を見せない男、ガチなエンターテェイメントである。今回も感じました。
ワイクルーも綺麗にこなした紅選手を見て”このジープンは分かっているな”と思ったのだろうか・・・地元の観客も少し慎重な様子。20代前半にタイ・イサーン地区(ウボンラーチャターニー県、ブリラム県)で修行している経験を持つ紅選手、ムエタイ戦士相手のムエタイマッチ、実は得意のようである。
1Rは様子見のムエタイスタイルであるが、紅選手はハイキックやかかと落しなどの大技を披露、カセンレック選手に圧力をかけていくと同時に、観客にも実力とプロのエンターテェイメント伝わらせる。カセンレック選手は後ずさりながら、紅選手の攻撃をかわしていく。紅選手のパンチがカセンレック選手に数発当たると怯む姿もあり、1Rは紅選手の優勢であった。カセンレック選手はパンチが苦手な一面が感じられた。
2Rはパンチを主体とした攻撃に切り替えた紅選手。1分経過あたりで、紅選手はパンチの連打で、カセンレック選手が怯んだところを、膝蹴りでダウンさせ一撃のKOを見せてくれた。
KOの瞬間、会場は一瞬静まったが、すぐに歓声が飛び交った。コレナイ、コレナイという観客の声。日本語で「これはないだろう?」ということなのか?違う違う!紅(クレナイ)と言えないタイ人は”コレナイ”と言っているのであった。
紅闘志選手、TTB スーパーウェルター級 タイトルを取得し、ムエタイ2冠となりました。
TEXT BY 隊長 ラチャダー村岡 @bkkwalker
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