2011年5月29日と30日、タイ国ナコンラチャシマ県シキュウ市で2夜連続行われたムエタイ戦。
30日に全栄会館の赤松秀樹選手がTTBフェザー級タイトルを取得。空手の強さを見せつけた!
地元の富豪が協賛となった超ビックイベントです。前日の紅闘志也選手ムエタイ戦同様にアウェイでの戦い、緊迫感とは違う異様な雰囲気の中、第7戦目にメインイベントが行われた。相手はセンゲン・ソーキットソンスン選手。元ラジャダムナン・フライ級チャンピオンでありルンピニスタジアムのランカー でもある強敵です。
センゲン選手は元K-1MAXチャンピオンのブァカーオ選手や元ラジャダムナン ライト級チャンピオンのテーパリット選手にも勝った実績をもっている。現在もイサーン地区のムエタイ興行には数多く参加して400戦以上をこなしている。
赤松秀樹選手は全栄会館の会長兼看板選手、空手をベースにした足技主体の落ち着いた確実性のある攻撃が特徴である。プロキック日本スーパーバンタム級チャンピオンに君臨している実力ある選手です。赤松選手が参戦した激突Ⅲの動画がYoutubeで公開されています。
空手着で登場した赤松選手に会場は大注目した。空手VSムエタイという異色な戦いがタイの田舎で実現されます。田舎では、こんな異種格闘技戦を見るのは初めてなんじゃないですかね。
センゲン選手がワイクルーをする間、緊張する感じの赤松選手であるが、修羅場を渡ってきた男だけにそんなことはないという表情にも感じました。そんな緊迫感がたまらなかったです。
1R開始。赤松選手の蹴りを受けてかわし、ほとんど攻撃してこないセンゲン選手であるが、たまに出す蹴りは赤松選手のボディにヒットさせる。400戦以上をこなす男の不気味な行動である。単純にムエタイ1R目の様子見スタイルだったのかもしれないが・・・
2R、赤松選手の攻撃が強まり、キックで攻め込む。センゲン選手は蹴った足をキャッチするといったキック封じ技が目立つようになった。強烈な前蹴りも放ち、赤松選手との実力の差が分かる展開となった。
3R、センゲン選手のキック主体の攻撃を受ける赤松選手であるが、センゲン選手もスタミナ切れが目立ってきた様子。スリップダウンのような感じで赤松選手がダウンも奪う。
4R、後半、赤松選手がラッシュをかける。それを上手くかわすセンゲン選手であるが、パンチにラッシュを受け、センゲン選手は再び倒れこむ。
5R、赤松選手は前ラウンドでスタミナが切れた様子の動きでした。お互いに大きな勝負はかけない展開で5R終了となりました。判定で3-0で赤松選手が勝利、昨晩の紅選手に続きTTBタイトルを取得した。
アウェイでの赤松選手のファイトに高評価したいです。センゲン選手が無名日本人選手を甘く見たという一面も見えた。ただ、このセンゲン選手、ガチに調整してきたらかなり怖い選手であることは確かだ。もし次に日本人と対戦する場合は、かなりヤバい展開になるのではないだろうか?
おまけ
現地案内や通訳等同行したTOMナカムラ氏も30日の第2試合でムエタイ参戦。
ルールは2R肘なしのムエタイ変則マッチで、元ルンピニースタジアムのランカーと対戦しました。
クビ相撲で投げられ、スタミナ切れ、判定負けとなりました。でもガンバった!
タイトルマッチとは違うタイのお祭り的な会場の盛り上がるがとてもよかった。
TEXT BY 隊長 ラチャダー村岡 @bkkwalker
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